【参加レポート】 ITベンチャーが語るエンジニアリング組織論とは
すごく示唆に溢れる楽しい勉強会でした。LOB様*1、BizteX様*2主催頂き、ありがとうございました!
トークセッションの個人的ハイライトをお伝えいたします。
リファラル採用・課外活動はエンジニアにとって事業貢献?
人事部が採用活動する時に現場部門をどれくらい巻き込んでいいのか悩むよね、というテーマから。 結論、事業貢献です。というより事業貢献であるべき、というのが回答でした。
課外活動や業界貢献を社内でどう評価するか、ではなくそもそも事業活動である。エンジニア採用がボトルネックになっているはずなのでそもそもプレゼンスをあげること=事業活動 #エンジニアリング組織論
— hide / 上村秀幸 2y7m娘 (@hide336_tw) 2018年11月27日
言い換えると、事業活動を再定義する話かと思いました。日常のタスクをこなすことに慣れるとどうしても既存事業の枠組みを拡げづらくなるなって。
ちなみにLOBさんではリファラル戦争をやって、負けた事業部長が罰ゲームしてるらしいです。こういう空気、とっても楽しそうですよね。
エンジニア職とマネージャー職どちらが大事?
マネージャになる事に抵抗があるエンジニアの方もいらっしゃいますよね。またマネージャになった時にエンジニアとの距離感に悩まれたり、メンバーの成長支援をすることの難しさを感じる場面があると思います。
『マネージャーは親ではなく、たまたまロールプレイしているだけ。あなたが戦士で私が僧侶なだけ。プライベートにたまたま会った人に成長してっていうの気持ち悪いよね』 #エンジニアリング組織論
— hide / 上村秀幸 2y7m娘 (@hide336_tw) 2018年11月27日
ロールプレイってとても素敵な表現ですよね。エンジニアとマネージャーに上下はないし、どちらもパーティーに必要というメッセージを感じます。
またゲストの古川さんはエンジニアとグループマネージャーの2足の草鞋を履いているそうです。自分が実践できる事を証明して社内の新しいロールモデルになりたい、と。
そういえばEM.FM*3でも関連する話を広木さんがされてましたよね。『エンジニアは技術的なスペシャリストがすごいと思われがちだけど、色んな分野へ広く浅く精通している人もすごく価値がある』みたいな
評価と目標設計はどう設計するべき?
OKRがいいのかMBOがいいのかという議論ではありませんでした。
評価制度は給料を決めるためでなく、成長の説明コストを下げるため。すごい腹落ち #エンジニアリング組織論
— hide / 上村秀幸 2y7m娘 (@hide336_tw) 2018年11月27日
まず目標と評価は別、という前提をおいてから。
評価は経営者がわざわざ作るもの。給与のバランスなんて別に取れていいし、えこひいきしてても経営者は困らない。ではなぜ作るかというと、会社が目指す方向性を明確にして成長してほしい方向性の説明コストを下げるため。これはとっても腹落ちでした。
また目標と評価を紐づけすぎない方がいい、という話。これも印象的でした。
目標と評価が紐づきすぎていると目標を下げようという意思が働いてしまう。枯れたビジネスならそれでもビジネス回しやすいけど、イノベーティブな組織には悪い影響もある #エンジニアリング組織論
— hide / 上村秀幸 2y7m娘 (@hide336_tw) 2018年11月27日
一番大事なのは
上記以外にもたくさん楽しいお話が出てきましたが、皆さんのお話で共通していたことは事業・メンバーのフェーズに合わせて、常に選択をしているという事でした。開発手法をやみくもにScrumではなく、理由をもってWFを選ぶ、とか。評価制度をあえて今は作っていないとか。
やはりスタートアップの会社の魅力はこういうところだなって。普通のサラリーマンが普通に使っている制度や概念に対して、本質的な目的を思考しながら設計・実行をできる。この経験はやはりある程度大きくなった会社では難しいですね。
そんなLOB Inc, BizteX Inc,共にエンジニア募集しているらしいですよ!!!!!
というメディア枠で参加した責務を全うして本日のブログを終了いたします。
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